インターナショナル・トレードフェア出展 -まるまるマラウイ-

マラウイで地域おこしに携わっていた2008~2010年のブログ ”まるまるマラウイ~素顔のアフリカ~” のリバイバルシリーズをお届けしています。

ネガティブなイメージの強いアフリカの明るい面を伝えるとともに、初心を思い出して今に活かすという意味も込めて・・・♪

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インターナショナル・トレードフェア出展

2009/07/02(木)

 

6/17~27まで南部に出張していました。

いつもは昼休みに職場でブログを更新してるので
出張から戻ってから数日、棚卸とかで色々バタバタ
して更新が今日になってしまいました。
(更新が止まってたので心配して下さった方、お騒がせしてすみませんでした~!)

今回の出張は、南部の商業都市ブランタイアで毎年開かれている
「インターナショナル・トレードフェア」にOVOPのブースを
出してマラウイの一村一品運動や商品をプロモーション&販売
することでした。

会場となった商工会議所敷地内では、オボップの他にも
マラウイの農工業産品を製造している企業や団体のブースや
ケニアやモザンビーク、中国などの企業も出展していました。

5月の選挙で再任が決まったビング・ムタリカ大統領もかけつけ
新聞の一面で紹介されたくらいの大イベントでした。


↑ 傘の真下を歩いているのが大統領


↑ 大統領の顔入りチテンジ(伝統的な布)で作ったドレスを着た何十人ものおばちゃん達が、大統領到着の前後で歌い踊っていました!ド迫力★
フェア期間中は会場中、たくさんのマラウィアンで大賑わい
でした。フェアの性質や場所柄もあってか、ビジネスマン以外
のお客さんもほとんどがブランタイアか首都リロングウェ在住
の人だったので、客層はずいぶん高めだった気がします。


↑ レストランや屋台もたくさん出ていました
オボップのブースでは、アンテナショップとしてオボップ米や
パームオイル石鹸落花生油など数品を展示・販売しました。


↑ ようこそオボップ商店へ!


↑ 前日、展示スペースに着いたときはこんな感じ


↑ それから農民たちと一緒にデコレーションして・・・


↑ なんと、その脇では、主催者側が今頃ペンキ塗り替え中です(笑)


↑ フェア当日はなんとか形になりました!
このほか、オボップに加盟している農民グループに

「出展スペースだけ無料で提供するので希望者は交通費や宿代など自費持ちで参加するように」

という案内を事前に出していたところ、米、蜂蜜、野菜、
シンジロー(落花生の粉)、バナナワイン、牛乳、陶器を生産
するグループがそれぞれ出向いてくれました。


↑ ムオナ・ライスグループ
(シワシワだけどおそらく「いっちょうら」のスーツで毎日気合が入っていました)


↑ ムコンデジ・ワイナリーグループ
(湖沿いのカタベイという所で、バナナでワインを作っています)


↑ クンテンブウェ・シンジローグループ
(落花生と落花生粉を作っています。落花生粉は主食シマの代表的なおかずに使います)


↑ 赤ちゃんをおぶってでも来る!さすがです


↑ マパンガ・ハニーグループ(右)


↑ ポタリーグループ(現在、オボップ加盟検討中)
なかには来たくても交通費や宿代が出せないからという理由で
断念したグループもあり、なんとか助けてあげたいという
気持ちもありましたが、そこは我慢。。。

オボップに加盟しているのはまだまだ発展途上のグループばかり
なので、時には手取り足取り面倒を見ることがあるとはいえ
あくまでも「自助努力」のスタンスは大事にしなければいけません。

どこまで面倒をみて、どこからはシビアに考えるのか?
というのは支援業界では永遠の課題で、長年この業界で
働いている日本人専門家さんでも時に悩む点のようですが
毎回みんなで考えながら決めていっています。


↑ 写真では初登場!私のカウンターパート(受け入れ担当者)兼ボスのピリさんです。


↑ デザイン担当のチペンドさん(左)とブランタイア支局を取り仕切っているスーザン


↑ アンテナショップ副店長のマチェソ
(このほか、日本人スタッフが私を入れて4名かかわっていますが写真は割愛・・・)
9日間のフェア期間中でたくさんの人にオボップの商品をPRでき
ショップからの商品の売り上げだけでも約10万クワチャに
なりました。収益よりプロモーションを重視していて
また商品数はアンテナショップよりもずっと少なかったにも
関わらず、一日当たりの売り上げは日頃のアンテナショップでの
売り上げを上回るくらいの額でした。

グループの方は、野菜の単価は数十クワチャと安いのに毎日平均
6千クワチャも売り上げたブンブウェ・ベジタブルグループ
がある一方で、米1パック(10kg)2200クワチャなのに
一日平均1パック強しか売れず、売り上げゼロの日も出てしまった
ブワンジェ・ライスグループ、など。
売り上げもグループによってバラバラでした。


↑ ブンブウェ・ベジタブルグループ


↑ 開店前、容器に貼るラベルを真剣に切るクンボ・オイルグループの母娘


↑ バカリ・ポタリーグループのアーティスト(左)の陶器は、期間中訪れたホテルスタッフから23万クワチャ分の発注を受けました!


↑ クンボ・オイルグループが作っている健康食品「モリンガパウダー」を試食

↑ あなたたち、もう充分健康そうだけど!?(笑)
売り上げだけ考えると来年の改善点はいくらでもありますが、
フェアを通じて消費者とオボップの商品を作っている農民とが
直接触れ合える機会が持てたこと自体に大きな意義があったの
では?と個人的に考えています。

このほか、毎日朝から晩までお客さんとやりとりをするうちに
マラウィアンの中にも「100%天然」「100%国産米」などに関心
の高い層が一定数いることや、今まで考えていたよりもずっと
パッケージや中身のクオリティーを気にしていることが
分かりました。

マラウイで調達できる容器は完成度が低いものしかなくて中身
が漏れやすかったり、パッケージの印刷もビニールコーティング
できなくてラベルの印刷がにじんだりすることがあるのですが、
マラウィアン的にも思っていた以上にその辺を気にしています。

日本のように機能的で安い容器が手に入ることがどんなに
すばらしいことだったのかがマラウイに来て初めて分かりましたが
少しでも良いパッケージに出会えたらと思います。

他にも、ブランタイアにもアンテナショップが欲しいという声
をもらったり、落花生油(調理用)は500mlだけじゃなく
5リットル単位の大容量で買いたい人も多いことなど、けっこう
細かい要望も聞け、有意義な10日間を過ごせました。
またいつものオフィスに戻って来ましたが、今回分かったことを
もとにまた頑張ろうと思います
★ おまけ ★

会場設営の前にそうじをしてくれたおじいちゃん

なんと翌日、こんなオシャレな格好で現われました!
偶然!??
フランス人みたい。

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