もの食う人びと? in マラウイ -まるまるマラウイ-

マラウイで地域おこしに携わっていた2008~2010年のブログ ”まるまるマラウイ~素顔のアフリカ~” のリバイバルシリーズをお届けしています。

ネガティブなイメージの強いアフリカの明るい面を伝えるとともに、初心を思い出して今に活かすという意味も込めて・・・♪

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もの食う人びと? in マラウイ

2009/08/28(金)

 

職場のあるオフィス街を出て

すぐ隣の木々の中を10分ほど歩くと・・・

通称「エリア13レストラン」に着きます。
この道沿いに並ぶ掘っ立て小屋のひとつひとつが

レストランです!

最近知ったばかりのこのレストラン群ですが
そのなかでもピカイチに美味しいのがココ!

目の前で牛肉の塊をナイフで切りながらジュージュー焼いて
塩をパパッと振ってくれたそのアツアツを
網の上から手でつまみながら食べます!
左の赤いのは、刻んだトマトとネギの唐辛子和え。これまた美味!

このお肉に主食のシマ、そして野菜の炒め物をつけて
お腹いっぱい食べても300クワチャ(240円)くらい。

しかも、お肉の量は「100クワチャ分ください!(80円くらい)」と
値段でオーダーできるんです。
さらに、途中で「あと50クワチャ分追加」もできる★

戦後の闇市みたいにボロボロだけど熱気ムンムンな感じといい
煙の演出効果といい、まるで銀座の超高級ステーキ店の
ようなパフォーマンスといい(え?違う!?)
なぜか無性に興奮するこのレストラン、最高です!

今までマラウイ国内いろんなローカル・レストランを試しましたが
味も雰囲気も、ここを超えるところは今のところナイ!
他のお店では、
ビーフシチュー&ライス with レイプ(青菜のトマト煮)とか、
(左のがマラウイで主流の唐辛子「ペリペリ」。
手でちぎってちょっとずつおかずに混ぜて食べます)

フィッシュ&シマ with パンプキン(かぼちゃの葉のトマト煮)なども。


そのほか、フライドポテトの「チプシ(チップスの訛り)」も
はずれがなくて美味しい。
70クワチャ分から、100クワチャ分、150クワチャ分と
売ってくれて、青いビニール袋に入れてくれもするし
そのまま立ちながら鉄板から食べてもいい。

鉄板には塩と、ラッキーだと粉唐辛子が置いてあるので
それを付けながらつまようじで食べます。
(マラウイではつまようじが浸透してます)

お店によっては、スライストマト、キャベツとネギの千切りに
塩と酢をかけたサラダを置いてるとこもあります。

それにしても・・・
ここまで美味しい美味しい言ってきたものの、
マラウイの食文化は、ほんっとうに、、、乏しいの一言です。
乏しいというのは、バラエティーが無いという意味。
食いしん坊の私にとっては拷問です。。。

↓ のお店はまったく別の地域にあるチプシ屋さんです。
サラダを置いてる以外は ↑ のチプシ屋とほとんど見分けがつきません。
こういう、ほぼ全く同じお店がマラウイの北から南まで、
まさに版を押したように広がっています。


レストランにしても、高級ホテルか外人経営のお店以外は

1.主食として
シマ、ライス、チプシのどれかを選び
(レストランでも主食としてチプシを選べる)

2.お肉として
ビーフ、チキン、魚のどれかを
グリル(またはフライ)、カレー、シチューにしたものを選び

3.副菜として
レイプ(青菜トマト煮)、パンプキン(かぼちゃ葉のトマト煮)、
シンジロー(かぼちゃ葉の落花生粉煮)、テレレ(オクラの煮込み)
のどれかを選ぶ

この3点セットの一点張りです!
飲み物は、コーラかファンタ(オレンジ、パイン、パッションフルーツ)か
スプライトかビール。
これ以外のバリエーションを知ってる人いたら教えてくれ~い
そして、メニューには書いてあっても上のバリエーションが
すべて注文できるお店は、ごくごくまれ。
たいていは、「あ、魚はありません。あー、ビーフもないので
チキンのグリルかカレーがあります!!(自信満々、悪気なし)」
といった感じです(笑)

それにしても、何の規制も無いのに
よくもまあ国全体に渡って、まったく同じ材料と
まったく同じ味付けを守り抜けるなあと、逆に関心するくらい。
何で放ってても枝分かれしないんだろ???
ひとつ新しい商品が出たら、すぐにちょっと違う味付けの
似た商品が出る日本とは、何かが根本的に違う気がします。

事実、同僚のピリさんもマングウィロさんも
とくに事情がなければ毎日全く同じレストランで
ほとんど同じメニューを選んでいます。
空き店舗に新しいお店が入ったと思ったら
隣とまったく同じチプシを出すチプシ屋さんだったってこともあるし。
分からーんっ!!

やっぱり、「美味しいか」じゃなく「どれだけお腹いっぱいになるか」
が全てなのかなあ・・・
「マラウイの食でやっていけたら、世界中どこにだって住めるよ」
と、あるベテラン日本人に言われましたが
その言葉、かなり励みになってます(笑)

マラウイの「食」に関してはまだまだ沢山書きたいことがあるけど
この続きはまた別の機会に。。。

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