隣の昼ごはん -まるまるマラウイ-

マラウイで地域おこしに携わっていた2008~2010年のブログ ”まるまるマラウイ~素顔のアフリカ~” のリバイバルシリーズをお届けしています。

ネガティブなイメージの強いアフリカの明るい面を伝えるとともに、初心を思い出して今に活かすという意味も込めて・・・♪

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隣の昼ごはん

2010/08/08(日)

 

そういえば結構仲いいのに
家に行ったことないな~、ということで
同期の隊員もさそってサイの家へ。
サイは赴任した時に受けたチェワ語の授業の先生でした。
広々した原っぱが広がる地域ですがすがしい!

出ました、ブルースリー。
だーかーらー、あたしは香港人じゃぁないって~
しょーがないなぁ、あちょ~~~っ!!
ホイアーーー(?)
ああでも、こんな無邪気な子供たちにも
帰国したら会えなくなると思うとちょっとさみしい。。。

マラウイ中どこでもそうだけど
ここでもレンガを乾かしてるのを見かけます。

マラウイでは一見白塗りのどんな高い建物でも
(といってもせいぜい5階建てくらいですが)
その中身は、赤土を練り上げて焼いて作った
このレンガでできてます。

しかもそれが、前働いてたNGOで
ジャワ島中部地震の復興支援をしてた頃に
嫌になるくらい何度も見ていた写真の中の
崩壊した建物とほとんど同じ素材と造りだから、
いつ見てもちょっと不安。 私だけ??

マラウイには断層はあるけど離れる方だから
地震もそんなにひどくはないって聞くけど
うーん、土のレンガの家って実際どうなんでしょう?
まあこれまで長いあいだそこまでの被害は出てないし
材料はどこにでもあるし、これが最適なのかな?
そして道中。
サイの友達チムゥェムゥェが働いてる教会の
新しいトイレ掘りを手伝わされる私。
なんで私が今ここでトイレを掘るの???
まーいっか。


寄り道しましたが・・・
ミニバスから降りて30分くらい歩いて、サイ家に到着。
左の生け垣のある方の家です。
レンガでもなくグラスフェンス(スダレを縦にしたみたいな垣根)
でもない、こういう木を植えて造られた垣根は
けっこうめずらしいかも。

前は友達と住んでたけど結婚して出て行ったから
今は16才の弟(写真真ん中)とふたり暮らしみたい。

マラウイで親元を離れて下の兄弟と暮らしてる人は
たいてい弟か妹の学費も工面していて、えらいなーと思います。
遊びたい時期のはずなのに、、、
って娯楽の概念もあんまりないんですが。

となりの家には赤ちゃんパパイヤ。
かわい~!

そして着いて早々、お土産に持ってきたチキン(まるごと一羽)
でお昼のシマづくり開始。

まずチキンを茹でたあとに油で揚げて

つぎはチキンと合える用のトマトスープづくり

けっこうな田舎でも活躍するロイコ(ビーフコンソメのパウダー)、
ここでも登場です。

シマ用のメイズ粉をふるいにかけて

シマ粉を水に溶かし入れながら沸騰させて

坊主池地獄みたいにボッコボッコなったとこで
さらにシマ粉を足してグワーッと混ぜて練り上げて完成。

マラウィアンだとこれで4人分くらい。

ちなみにこれがキッチン。

↓ こっちの左手前がお風呂で、奥がトイレ

お祈りをして

お湯で手を洗って(※ここで手を洗わないと軽蔑モノ)

やっぱシマ、うめ~!

家の中はこんな感じ。

リビングがあって、

水ガメがあって、
(ついこないだまで土のカメが主流だったみたいだけど、最近はプラスチックが大普及。土のカメは気化熱で水を冷やせるからその点プラスチックのより便利そうなんだけど、いまや絶滅危惧種・・・)

ちいさな食糧庫があって

寝室があって、
(あれ、弟はベッドなのにサイはマットレスだけ。なんて弟思い!)

でもそれ以外、基本ほとんど何もない。

と、サイの家もほかの一般庶民のおうちと
だいたい一緒な感じでした。
床がコンクリじゃなくて土のままの家も多いから
この家は比較的いい方かな。

家の中には普通は携帯ラジオに
パッサ(ござ)か椅子とテーブル、
あってもソファーとテレビくらいです。

もう見慣れちゃってあんまり何とも思わなくなったけど
日本人と比べたらやっぱりマラウィアンのおうちは
物がほとんどなくて、なんだか申し訳ない気分。。。

でも、日本のライフスタイルはこれからもっと「個」に向かうと思うと
家族とか兄弟とか友達とかで肩を寄せ合って
ワイワイ暮らしてるのはちょっとうらやましいかも。

そういえば『地球家族』にマラウイって入ってるんだっけ?
帰国したら読みなおしてみよっと。

さいごにサイに質問。

「この家でいちばん大事なものってどれ?見せて見せて♪」

「ふふーん、それはね、僕。」

「そっか。たしかに!そっかー、いい答えだねそれ!そうだよ、そう!!」

「じゃーやっぱ2番目に大事なのは彼女?」

「ううん、彼女も一番。だって彼女は・・・

僕の一部だから。」

チーン。
シッツレー!

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