マラウイで地域おこしに携わっていた2008~2010年のブログ ”まるまるマラウイ~素顔のアフリカ~” のリバイバルシリーズをお届けしています。
ネガティブなイメージの強いアフリカの明るい面を伝えるとともに、初心を思い出して今に活かすという意味も込めて・・・♪
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イッグザァークトリーーッ!ユーアーライトッ!
2009/06/05(金)
仕事の帰り道によく一緒になるドネックス(写真左がわ)。
話をするうちに、ウォッチマン(家の警備員)の仕事
のほかに、孤児支援をするNGOでボランティアもしている
とわかったので、こんど見学させてもらうことに。
でも私が行きたい日に彼が別の用事で案内できない
らしく、じゃあ地図書いてもらえる?
なんて話してたら、
「ハーイ、ドネックス!ムリバンジ(元気?)」
ドネックスの友人にばったり。
同じNGOに所属するらしい彼、クラプトン(写真右)は
「ああ!もしかしてこの子が昨日話してた子?」
「そうそう、次の土曜は僕が案内できないからいま地図を書くよって言ってたんだ」
と聞くなり、
「タァーーーイム イズ マネーーィッ(時は金なり)!! わざわざ地図なんて書かないでも僕がNGOまで案内すれば一発でしょ?」
「は、はいっ、助かりますっ」(私)
す、すごい迫力。目の前の私に話すだけなのに
身ぶり手ぶりの大演説。。。しかも事あるごとに
「イッッグザァークトリーーッ(そのとおり)!!」
を連発。
「○○のバス停って、T字路を右に行ったとこですよね」(私)
「イッッグザァークトリーーッ!!」
「で、右には○○銀行が見えるとこですよね?」(私)
「イッグザァークトリーーッ!!イエーーース!ユーアーライトッ!」
イグザクトリー慣れしてない私は
は、はい~、そんなにたいしたこともない気もするけど~。
まあ、正しいっちゃあ正しいわなあ。。。ほえ~
でも、ハイテンションで「そうそう!君の言うとおり!」
なんて言われ続けると何となくこっちも楽しくなってきたり。
しかし、初対面のマラウィアンでこんなにパワフルに
ガンガンしゃべる人初めて見た。。。
圧倒されっぱなしだったけど、オボップ商品の営業マン
になってくれないかなー、なんて思っちゃいました。
そんなこんなで、NGOまで案内してくれて活動の説明も
彼がすると約束してくれて一安心。
マラウイの子どもにまつわる問題にふだん触れる機会が
なかったからラッキー。
ちなみにドネックスは、
夜6時~朝6時はウォッチマン
それからお昼までNGOのボランティア
午後に3~4時間寝て、また6時からウォッチマン
っていう生活らしく、結構ハード。
ウォッチマンの仕事中には、NGOの活動関係の本を
読んだりもしているって言ってたから、けっこう勉強家。
うちのウォッチマン達だと誰が担当でも一日中ボーっと
座ってるだけで、本読んだりしてる人見たことないけどな。
(本は高級品でふつうは買えなくて、ドネックスは
たまたま支援でもらえたからって可能性もあるけど)
しかも、ウォッチマンはそんなに割がいい仕事でもないのに
無給でボランティアもしてるなんて、よくやります。
マラウイでは、自分の家も貧しくて子供も何人もいてすでに
十分大変なのに近所の孤児を何人も引き取って面倒をみてたり
彼らを支援するNGOで無給ボランティアをしていたり
っていう人が結構たくさんいます。
なので、(都市部は別としても)農村部だと
たとえば両親を亡くした子がいても、近所の誰かが
食べ物や住居の世話をしてくれるので、完全孤立っていう
ことは起こりにくいみたい。
そんな話を聞くと、今の日本だとありえないよなー
って、ちょっと切なーくなったりもします。
↓ 写真を撮らせてと言ったら急にカシコマるふたり
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